写真展「東北‐風土・人・くらし」
2012年3月30日~5月12日
監修:飯沢耕太郎(写真評論家)
前回の写真展「WILL‐one year ago, one year after」に続いて、日本文化会館では再び東北地方に関連する展覧会を開催いたします。
「東北‐風土・人・くらし」と題された本展は、1940年代から今日にかけて、日本を代表する写真家たちによって撮影された人びとや風景の写真を通じて、2011年3月11日の東日本大震災で大きな被害を受けた東北地方の姿を浮かび上がらせる意図をもって、国際交流基金が主催するものです。
大震災関連の報道ではほとんど触れられることがありませんが、東北地方は豊かな自然にめぐまれ、また長い歴史を誇ります。本展では、大災害の経験から目をそらすためではなく、それを乗り越えるためにこそ、そういった東北地方の風土や人・くらしに焦点を合わせました。
本展は、東北にゆかりのある、しかし世代も表現もまちまちな9人の写真家と1つのグループによる作品で構成されます。
千葉禎介、小島一郎は1950〜60年代の農村を撮影しました。芳賀日出男、内藤正敏、田附勝は東北各地の民俗儀礼や祭りなどを追いました。自らの個人史と 故郷の光景を重ね合わせるのは大島洋、畠山直哉です。林明輝は東北の美しい自然にカメラを向け、津田直は縄文時代の遺跡を通じて日本人の精神の起源を探り ます。そして、伊藤トオルをリーダーとする「仙台コレクション」は、宮城県仙台市の「無名の風景」を集団で撮影し、シリーズ作品として制作しています。
お知らせ
当館図書館では、本展開催に合わせて関連書籍を展示しております。(日本語/イタリア語/英語)美しい東北の自然や古寺、祭りの風景を集めた写真集から、東北出身の作家たちの文学作品、岩手県遠野の民間伝承を集めた柳田國男の名著『遠野物語』まで幅広く取り揃えました。展覧会にお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。
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