役割

日本文化会館の主催する催し物のうち展覧会は、絵画、彫刻、版画、写真、ポスター、漆器、ほか伝統工芸品を取り扱ったものから、近年はミクストメディアに よる現代美術作品に至るまで幅広く紹介しています。また映画上映会も高い関心を引きつける事業の一つで、時代劇から現代作品まで、幅広い特集を組むほか、 監督特集も企画、日本事情をストレートに理解してもらえる文化紹介のスタイルとして定着しています。舞台公演・音楽会では、伝統と現代をバランスよくとり あげ、公演に際しレクチャーをあわせて実施することもあります。その他、日伊両国の研究者や専門家による日本事情についての講演会も開催しています。

Attivita1文化会館はまた、イタリア最大の日本研究専門図書館を運営しています。一般開架式の館内には蔵書数32,000冊を超える図書の他、500タイトル以上の 定期刊行物を常時公開し、利用者は無料で閲覧することができます。蔵書のほとんどは日本の人文・社会科学分野に関するもので、和書60%、洋書(英語を中 心に)40%の構成です。また2,900点以上のマイクロフィルムや視聴覚資料(ビデオ、音楽CD等)さらには語学学習用テープなども利用できます。

会館では日本語講座を運営しており、講座は、基本コースのほか、1年制の会話コース、中上級向けの集中コースから成っています。基本コースでは直接教授法 により言語の4技能(読む、書く、話す、聴く)を4年間で習得することを目的としています。会話コースは、初学者を対象に、日本語でコミュニケーションを 図り、会話における基礎部分の習得を目的としています。中上級向けの集中コースは、基本コース修了者レベルの学習者を対象とし、視聴覚器材や新聞・雑誌な どを活用、より高い日本語運用能力をめざします。

日本語教育関連事業として、「日本語能力試験」の実施もまた、会館主要事業の一つです。毎年12月の第一日曜日に、独立行政法人国際交流基金と(財)日本 国際教育支援協会の主催により、日本国内および海外の計80都市で実施され、1級から4級の各レベル合格者には認定書が発行されます。2005年には全世 界でおよそ36万人が受験、うちおよそ500人がイタリア国内(ローマおよびミラノ)で受験しました。

上記会館主催事業のみならず、外部文化団体との協力も重要な事業です。日本文化紹介に関わるイベントへの後援名義の付与、外部各種文化機関・団体に対して 貸し出しを行うために、展示パネルやシネテークを所有しています。シネテークにはおよそ140本の日本劇映画フィルム(日本語版、イタリア語字幕付き)と 80本の日本文化・美術に関するドキュメンタリーフィルムが所蔵され、非営利団体等の主催による文化交流目的の上映に貸し出しを行っています。また日本の 庭園、建築、祭り、など様々な側面を写真で紹介する展示パネルセットも、希望に応じて貸し出されます。

独立行政法人国際交流基金の出先機関としての機能も、文化会館事業の大きな役割の一つです。基金はローマをはじめ海外に多くの事務所を持ち、それらを通じ て海外における日本研究の支援、日本語の普及、国際交流を目的とした人物交流、出版交流、調査事業などを実施しており、文化会館はそのサポートを行ってい ます。