October 4, 2019

焼締め展 2019年10月9日(水)~2019年12月4日(土)

Posted on04 Oct 2019
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キュレーター 岩井美恵子氏(パナソニック汐留ミュージアム学芸員) 企画協力   平井智氏 土を成形して焼くという最も原初的なやきものの制作方法「焼締め」。日本で独自の発展を遂げた焼締めの成立から現代に至るまでの歴史とともに、茶陶における焼締めや、食の器、さらにオブジェ作品を展示します。素朴で味わい深い作品や、これまでの焼締めの概念にとどまらない新しい表現を通じて、このやきものになじみの薄い人々にも、日本人独特の感性や美意識に触れる機会となるでしょう。備前焼、信楽焼を実際に手にとって感触を確かめられるコーナーもあります。 10月8日(火)18時30分からのオープニングでは、本展企画にご協力いただいた陶芸家の平井智氏によるギャラリートークと日本酒試飲をお楽しみいただきます。   序章 焼締めの誕生 平安時代後期、須恵器にその起源をもつ備前焼や常滑焼などが作られるようになりました。 それらは釉薬が施されず約1,200℃から1,300℃という高温で焼成されたやきもので、焼締めと呼ばれるものでした。この焼締めは鎌倉時代に入り常滑焼から派生した信楽焼などにも引き継がれ、現在にいたります。ここでは、平安時代から近代にいたるまで、日本陶芸の一翼を担っている焼締めの歴史をご紹介します。                     第1章  茶陶としての焼締め 日常の器として日本国内で広く使用されはじめた焼締め作品ですが、室町時代に入ると大きな転機を迎えます。茶の湯の隆盛により、「侘(わび)」「寂(さび)」など日本独特の自然観を茶道具に求めた茶人たちが、備前や信楽といった焼締めの器に注目するようになったのです。彼らは、日常雑器を花入や水指などに見立て、茶道具として重用したのです。 本章では桃山時代に重宝された茶陶としての焼締め作品をパネルで紹介し、現代の作家の手による作品を茶道具としてしつらえ展示します。 [出品作家] 安倍安人、伊勢﨑晃一朗、伊勢﨑淳、内田鋼一、隠﨑隆一、加藤委、金重陶陽、金重有邦、黒田泰蔵、鯉江良二、辻村史朗、山本陶秀、若杉聖子  ...
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